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笑い

 
 わらい
     金子みすゞ

それはきれいな薔薇いろで、
芥子つぶよりかちいさくて、
こぼれて土に落ちたとき、
ぱっと花火がはじけるように、
おおきな花がひらくのよ。

もしも泪がこぼれるように、
こんな笑いがこぼれたら、
どんなに、どんなに、きれいでしょう。

薔薇



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好きな詩 | 02:07 | comments(0) | trackbacks(0)

生きる

   生きる

      谷川俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

そら

好きな詩 | 21:26 | comments(0) | trackbacks(0)

花花


     

おとなしくして居ると
花花が咲くのねつて 桃子が云ふ


   八木 重吉

好きな詩 | 23:19 | comments(0) | trackbacks(1)

わたしは月には

わたしは月にはいかないだろう

       大岡 信



わたしは月にはいかないだろう

わたしは領土をもたないだろう

わたしは唄をもつだろう




新聞連載の“折々のうた”というコラムを25年間も続けられた大岡信さんの詩集から。「わたしは唄をもつだろう」という1行が気に入っている。

好きな詩 | 00:38 | comments(0) | trackbacks(0)

不思議


不思議

       金子みすゞ

私は不思議でたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀に光っていることが。

私は不思議でたまらない、
青い桑の実たべている、
蚕が白くなることが。

私は不思議でたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

私は不思議でたまらない、
誰にきいても笑ってて、
あたりまえだ、ということが。


好きな詩 | 13:58 | comments(0) | trackbacks(0)



虹たちて たちまち君の あるごとし



         作者不明





天にかかる虹を見て好きなひとを想う、というような情景だろうか。
わずか17文字で世界を表す俳句は、「世界最短の詩」と言われている。
そんな文化を持つこの国を誇りに思う。

ところで俳句といえば季語。「虹」はいつの季語だろうと思い調べて見た。
春の虹・初虹(春)、朝虹・夕虹・虹の帯・虹の梁・虹の橋・白虹・二重虹・片虹・虹晴・虹立つ(夏)、秋の虹(秋)、冬の虹(冬)。
どの季節にも対応できる優れもの。この俳句は「虹たちて」だから夏の句かな?

好きな詩 | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0)

“危険を冒す”ということ

“危険を冒す”ということ
      作者不明

笑うこと。それは、愚か者に見えるかもしれない危険を冒すこと。
泣くこと。それは、感傷的に見えるかもしれない危険を冒すこと。
他人に手を差し伸べること。それは、自分が巻き込まれてしまうかもしれない危険を冒すこと。

感情をさらけ出すこと。それは、あなたの本当の姿をさらけ出すかもしれない危険を冒すこと。
人々の前であなたの考えを述べたり、夢を語ること。それは、それらを失うかもしれない危険を冒すこと。
愛すること。それは、その見返りに愛されることがないかもしれない危険を冒すこと。

生きること。それは、死ぬかもしれない危険を冒すこと。
希望を持つこと。それは、絶望するかもしれない危険を冒すこと。
挑戦すること。それは、失敗するかもしれない危険を冒すこと。

だが、しかし、危険を冒すことを避けてはならないのだ。
なぜならば、人生における最大の失敗とは、何も危険を冒さないことなのだから。
危険を冒さない人は、何事も成し得ない。
何物も得ることができない。そして、何者にもなれないのだ。

その人は、苦しみや悲しみを避けることができるかもしれない。けれどもそれは、学ぶことも、感じることも、変わることも、成長することも、愛することも、そして生きることもできない、ということ。

その人は、“安全確実”という鎖につながれた奴隷。自由を剥奪されたのだ。
危険を冒す人。その人だけが、真に自由なのだから。

好きな詩 | 21:53 | comments(0) | trackbacks(0)

石ころ

石ころ 
       まどみちお

石ころ けったら
ころころ ころげて
ちょこんと とまって
ぼくを 見た
 −もっと けってと いうように

もいちど けったら
ころころ ころげて
それから ぽかんと
空を 見た
 −雲が 行くよと いうように

そうかい 石ころ
君も むかしは
天まで とどいた
岩山だったか
 −雲を ぼうしに かぶってね

石ころ だまって
やっぱり ぽかんと
あかるい あかるい
空を 見てる
 −星が 見えると いうように
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好きな詩 | 07:47 | comments(0) | trackbacks(0)