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「もらった火」

   竹中 郁


火を欲しい人はないか
よい色の火です
杉林のなかの焚火のやう
印度の魔術の火のやう

いま啣えてゐるタバコの火は
先刻(さつき)ゆきずりの人からもらった
ふしぎな火
砂金石色の貴い火

この火をもらひたい人はないか
順送りにもたせて生かしときたい火
一人でもよい 二人なら
なほ一層よい
このタバコ吸ひ切るまでに
誰れか 来ないか


「順送りにもたせて生かしときたい火」

の言葉に惹かれた。
詩人さんが誰かに伝えたいのはどんな火だろう。

「ゆきずりの人からもらったふしぎな火」「貴い火」

それはどこか優しく、消してはいけない火。
読む人によって、「火」の意味は違うのかも。

わたしにとっての「火」はどんなだろう。
「誰か 来ないか」とワクワクする火が持てたらな。



(本館にも竹中郁さんの記事あり)

好きな詩 | 21:09 | comments(0) | trackbacks(0)

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