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中秋の名月

行方なく 月に心の 澄み澄みて 果てはいかにか ならむとすらむ


    西行法師(山家集より)

〔大意〕月を眺める自分の心は、月の澄むごとくどこまでも澄んで行き、 そのゆきつく果ては一体どのようになってしまうことであろうか。




月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど

    大江千里(古今和歌集)

〔大意〕月を見ると、あれこれさまざまにもの悲しいことだ。 自分ひとりにとっての秋ではないのだけれど。




憂きままに いとひし身こそ 惜しまるれ あればぞ見ける 秋の夜の月

  
    藤原隆成(後拾遺和歌集より)

〔大意〕つらい思いのままに、自ら厭い嘆いた我が身のことが、 今では悔やまれることだ。生きていたからこそ、見ることができたのだった。 この秋の夜の月を。



今夜は中秋の名月。月を愛で、うたを詠むいにしえの人々。「愛でる」とか「風流」という言葉は、よその国にもあるんだろうか。

月のうたにはもの悲しさがつきまとう。上の3種は月を自分の心や身の上に置き換えて詠んでいるが、このほかにも恋のうた、それも切ない恋が多い。

その昔、月は今より近くにあり静かにひっそり照っていたんだろう。今も昔も同じ月だけれど。

好きな詩 | 10:59 | comments(0) | trackbacks(0)

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